フジテレビのめざましテレビととくダネ!のコラボ企画で「日本人の忘れ物」という番組をやってました。番組で視聴者から募集した作文をもとにした番組でしたが、この番組ができる前、めざましととくダネ!の通常の番組内でも、いくつかの作文を紹介していました。朝の家事に追われながら、あるいは病院の待合室でなど、何度か目にする機会があったんですが、そのなかで一つとても印象深い内容があったんです。印象深いどころか、TVを見ながらなぜか涙が溢れて仕方なかった。あれは郷愁ってやつなのかなあ。その回の放送では、20年くらい前だったか、もっと前だったかに小学校の敷地内に埋めたタイムカプセルの発掘の様子を取り上げていたんですよね。実は、わたし達も昨年から、数回にわたって挑戦中なんです。30年前に埋めたタイムカプセルの発掘に。当時わたし達の学年は3クラスあって、それぞれクラスごとに違う場所に埋めたこと、そしてだいたいの場所を、なんとなく覚えてはいても「ここ」とピンポイントで覚えているわけではないし、なかにはタイムカプセルを埋めたという事実そのものを思い出せない人も半数以上いて、あやふやな記憶のままに始めた作業でした。最初は、大人になってもよく集まって飲んでいる仲間内で「やろう」という話になって、まず、同じ学年のみんなに知らせることからスタートしました。個人的に連絡の取れる相手以外は、小学校の卒業アルバムを見て、そこに掲載されている住所にハガキを送りました。